
駐在からローカル人材へのシフトが進む背景
ロサンゼルスをはじめとするアメリカ西海岸では、ここ数年で多くの日系企業が「現地採用」を強化する動きが加速しています。
従来は日本本社からの駐在員派遣が中心でしたが、今やその構造が大きく変わりつつあります。
HRAIT Downtown LAチームでは、実際に企業・候補者の両方を支援する中で、この変化を肌で感じています。
今回は、日系企業がなぜ“現地採用”を重視するようになったのか、 その理由を3つの視点から解説します。
① コスト構造の変化 ― 駐在モデルの限界
円安や物価上昇、VISA取得難航の影響もあり、「現地スタッフで同等以上のパフォーマンスを発揮できる人材を採用したい」という企業が増えています。
特にロサンゼルスのような都市部では、現地市場に精通した人材が即戦力として組織を支えるケースが増えています。
「海外拠点=出張ベース」から、「現地で完結するチーム運営」へとシフトしているのです。
② 市場対応力 ― 現地文化を理解することが競争力に
現地顧客や取引先とのコミュニケーションでは、言語よりも文化・商習慣への理解が成果を左右します。
たとえばアメリカでは、意思決定のスピードや交渉のスタイル、チームマネジメントの考え方が日本とは大きく異なります。
その中で「現地で働く日系人・バイリンガル人材」の存在が、企業にとって非常に重要な架け橋になっています。
彼らは日米の文化を行き来しながら、双方の価値観を翻訳する力を持っています。
こうした“文化通訳者”としての人材こそ、今の時代に最も必要とされています。
③ 採用競争の激化 ― 現地ブランドとしての存在感が問われる
近年、日系企業だけでなく韓国・中国・欧米系企業も積極的にバイリンガル人材の採用を進めています。
そのため、「現地採用」によってブランド力を高めることも重要になっています。
「ロサンゼルスの会社で働いている」というローカルな認知は、採用市場での信頼にもつながります。
つまり“日本の支店”ではなく、“ローカルの一員として成長する企業”へ変わることが、採用競争に勝つための大きな鍵なのです。
HRAIT DTLAが見ているこれからの採用
今、日系企業の採用は「グローバル化」と「地域密着化」が同時に進んでいます。
ロサンゼルスという多様性の街で成功する企業は、現地人材の価値を理解し、カルチャーの違いを強みに変えられる企業です。
HRAIT Downtown Los Angelesは、日系企業と現地バイリンガル人材をつなぐパートナーとして、採用の「文化的通訳者」となることを目指しています。
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