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アメリカの会計・財務・法務分野は、同じ「お金や契約を扱う仕事」でも分野によって状況が大きく異なります。

法務サービスの雇用者数は前年から約2.3万人増えている一方、会計・税務・簿記サービスはほぼ横ばい、銀行・保険・不動産などを含む金融業は約10万人減と縮小しています。

「会計・財務・法務なら何でも人手不足」という単純な話ではありません。

それでも、この分野には求職者にとって魅力的な入口とキャリアの階段があります。

簿記・経理事務のようなポジションは4年制大学の学位も実務経験も必須ではなく挑戦しやすく、実務経験を積めば会計士や財務マネージャーへとキャリアアップできる道が用意されているからです。

特に財務マネージャーの雇用成長率は15%と、全職種平均を大きく上回っています。

アメリカの日系企業も同様に、経理・記帳を担うスタッフから、財務分析や資金管理を担う財務担当者、契約書や規制対応を扱う法務・コンプライアンス人材、日本本社とのやり取りを担う日英バイリンガル人材まで、幅広い層を求めています。

この記事では、アメリカの会計・財務・法務分野の求人の実態を最新の公的統計から確認したうえで、就職・転職を考えるときに気になる不安、2026年の採用トレンド、日系企業で活かせる自分の強み、そして後悔しない仕事選びのポイントまでを解説します。

Table of Contents

  1. アメリカの会計・財務・法務分野は、求職者にとって今どんな状況なのか?
  2. 日系企業の会計・財務・法務職への就職・転職を考えるとき、こんな不安はありませんか?
  3. 2026年、アメリカの会計・財務・法務分野の採用・働き方はどう変わっているのか?
  4. 日系企業の会計・財務・法務職で活かせる、あなたの3つの強み
  5. 後悔しない仕事選びのために、応募前にチェックしたいポイント
  6. HRAITが会計・財務・法務分野で働きたいあなたをサポートできること
  7. HRAIT IQ+に登録して、あなたに合った求人と出会う
  8. まとめ|アメリカの会計・財務・法務分野で、自分に合った仕事を見つけるために
  9. 参考情報

この記事でわかること

  • アメリカの会計・財務・法務分野の求人の実態
  • 日系企業の会計・財務・法務職への就職・転職を考えるときに気になる不安
  • 2026年の採用トレンドと、求職者にとっての意味
  • 日系企業で活かせる、あなたの3つの強み
  • 後悔しない仕事選びのためのチェックポイント
  • HRAITとHRAIT IQ+でできること

アメリカの会計・財務・法務分野は、求職者にとって今どんな状況なのか?

同じ「お金や契約を扱う仕事」でも、方向は分かれています。

法務サービスの雇用は前年比で約2.3万人増、会計・税務・簿記サービスはほぼ横ばい、金融業は約10万人減。職業別に見ても、財務マネージャーは15%成長が見込まれる一方、簿記・経理クラークは6%減が見込まれます。

出典:U.S. Bureau of Labor Statistics

2026年 アメリカ会計・財務・法務業界 求職者向けデータ

  • 会計士・監査人の年間求人数:124,200件(2024〜2034年平均、BLS OOH)
  • 会計士・監査人の年収中央値:$81,680(2024年、BLS OOH)
  • 財務マネージャーの雇用成長率:15%(2024〜2034年、BLS OOH)
  • 法務サービスの雇用者数:約124.4万人(2026年6月速報、BLS)

同じ「お金を扱う仕事」でも、分野によって方向が違う

まず押さえておきたいのは、この分野が一律ではないということです。

2026年6月時点の雇用者数を前年同月と比べると、法務サービスは約2.3万人増と着実に伸びている一方、会計・税務・簿記・給与計算サービスはほぼ横ばい、銀行・保険・不動産などを含む金融業全体は約10万人減と縮小しています。

職業別に見ると、差はさらにはっきりします。

2024年から2034年にかけての雇用成長率は、財務マネージャーが15%、財務アナリストが6%、会計士・監査人が5%と全職種平均を上回る一方、パラリーガル・法務アシスタントは横ばい、簿記・経理クラークは6%減が見込まれています。

分析や判断を伴う職種ほど伸び、定型的な記帳業務ほど厳しいという構図です。

応募先を検討する際は、「金融」「法務」「会計」を一括りにせず、どの分野・どの職種が実際に伸びているかを見ておくことが大切です。

なお、法務・会計サービスを含む大分類「プロフェッショナル・ビジネスサービス業」の求人率は2026年5月時点で6.2%と全民間平均を上回ります。

ただし、この区分は雇用約2,251万人のうち法務サービスと会計・税務・簿記サービスの合計が約237万人にすぎず、最大の構成要素は人材派遣を含む管理・支援サービスです。

会計・法務の採用意欲を直接表す数字ではない点には注意が必要です。

資格・経験を積むほど、待遇も大きく伸びる

会計士・監査人の年収中央値は$81,680で、学士号があれば実務経験なしで挑戦できる職種です。

ここからキャリアを積み、財務マネージャーに到達すると年収中央値は$161,700まで伸び、雇用成長率も15%と、全職種平均を大きく上回るペースで伸びています。

財務アナリストも年収中央値$101,910、雇用成長率6%と、平均より速いペースで求人が増えている職種です。

財務マネージャーの雇用者数は2024年時点で86.9万人です。

この15%という成長率は、2034年までに12.9万人の新規増加分が積み上がり、雇用全体が99.7万人まで拡大する見通しであることを意味します。

入口は思ったより広い

簿記・経理クラークは、BLSの分類で典型的な入職学歴が「大学での履修経験あり・学位なし」とされ、4年制大学の学位は必須ではありません。

実務経験も不要とされ、BLSは「高卒者を採用する雇用主もいる」とも記載しています。

雇用そのものは2024〜2034年に6%減少すると見込まれていますが、それでも離職・退職の補充を中心に年間約17万件の求人が発生し続けます。

パラリーガル・法務アシスタントも準学士号が目安で、年収中央値$61,010、年間約3.9万件の求人があります。

法律事務所や企業法務の現場に、大学院の学位がなくても関われる入口です。

会計人材のパイプラインは細り、採用意欲は旺盛

会計士を目指す学生の数そのものが減っていることも、求職者にとっては見逃せない事実です。

2023〜2024学年度にアメリカで会計学の学士号・修士号を取得した人数は55,152人で、前年から6.6%減少しました。

CPA試験の新規受験者数も、2023年の試験制度改定に伴う駆け込み受験の反動で2024年は28,082人まで落ち込みましたが、2025年上半期には16,448人と回復基調にあります。

一方で採用側の意欲は旺盛です。

AICPAのレポートによれば、2024年に新卒を採用した会計事務所の75%が、2025年も同数以上の採用を予定していると回答しており、採用を減らす予定と答えた企業はわずか18%にとどまります。

会計を学んだ人材の供給が細る一方で、採用意欲は落ちていないというギャップが、今のアメリカの会計業界の実態です。

日系企業は「バイリンガル」「日本の商習慣理解」も強みになる

日系企業では、現地の経理・財務スタッフに加えて、日本本社への月次報告や税務・契約書類のやり取りを担える人材や、日本の会計慣行・稟議プロセスを理解した人材を求めています。

CPAやJDのような資格がなくても、日本語が話せることや日本企業での業務経験自体が大きな武器になる場面があります。

アメリカで日系企業の会計・財務・法務職への就職・転職を考えるとき、こんな不安はありませんか?

アメリカで日系企業の会計・財務・法務職への就職・転職を考える方からは、次のような不安の声がよく聞かれます。

資格がない・専門知識に自信がない

「CPAやJDのような資格がないと採用されないのでは」という不安です。

実際には、簿記・経理クラークやパラリーガルのように、資格がなくても実務を通じて専門性を積み上げていけるポジションも多くあります。

米国の会計基準や税制に詳しくない

「US GAAPやアメリカの税制を熟知していないと通用しないのでは」という不安です。

実際には、日本本社とのやり取りを中心とするポジションでは、現地基準への理解を入社後に深めていくケースも少なくありません。

英語に自信がない

「契約書や財務諸表の専門的な英語を扱えないと採用されないのでは」という不安です。

日本語を活かせるポジションでは、英語力よりも正確さや丁寧さ、数字への慎重さが重視されることもあります。

ビザ・就労資格の扱いがわからない

現地での就労資格やビザの扱いは、求人ごとに条件が異なります。

応募前に確認すべきポイントが分かりにくいという声も多く聞かれます。

日本的な職場文化に馴染めるか不安

報連相や稟議、月次締めのスケジュール感といった日本企業の仕事の進め方に、アメリカでの働き方の感覚とのギャップを感じて不安になる方もいます。

給与や待遇の相場がわからない

会計・財務・法務分野は職種によって年収の幅が大きいため、自分の経験がどの水準で評価されるのか、判断材料が少なく不安に感じる方が多いようです。

会計人材の供給不足が、採用市場を押し上げている

会計学位の取得者数が前年比6.6%減少する一方、会計事務所の75%が新卒採用を維持・拡大する方針を示しています。

人材の供給が細っているからこそ、実務経験やポテンシャルを評価してもらいやすい局面にあるといえます。

法務・コンプライアンス人材への需要が相対的に堅調

法務サービスの雇用者数は前年同月比で約2.3万人増と、銀行・保険・不動産を含む金融業とは対照的な動きを見せています。

コンプライアンス担当者の雇用成長率も3%と平均並みで、規制対応や契約管理に関わる人材へのニーズは底堅く推移しています。

定型業務より、分析・判断ができる人材の需要が伸びている

簿記・経理クラークのような定型的な記帳業務は2024〜2034年に6%の雇用減少が見込まれる一方、会計士・監査人、財務アナリスト、財務マネージャーのように分析・判断を伴う職種は、全職種平均を上回るペースで成長する見通しです。

これから会計・財務分野に入る方にとっては、単純な入力作業だけでなく、数字を読み解いて説明できる力を身につけることがキャリアの強みになりやすい状況です。

量より質へ:即戦力より、育てて長く働いてもらう採用へ

会計事務所の75%が採用数を維持・拡大する一方で、削減予定はわずか18%にとどまるという数字は、企業側が「今いる人材を大切にしたい」という姿勢の表れでもあります。

面接では、資格の有無だけでなく、なぜこの分野で働きたいのか、どんなキャリアを描いているのかを伝えられるかどうかが、これまで以上に評価につながりやすくなっています。

日系企業の会計・財務・法務職で活かせる、あなたの3つの強み

日系企業が求める人材は、資格やスキルだけで判断されるわけではありません。

次の3つの軸のうち、自分に当てはまるものを整理しておくと、応募や面接で自分の強みを伝えやすくなります。

強み1:実務・専門スキル

経理・記帳、財務分析、契約書レビューなどの実務経験があれば強みになります。

未経験でも、数字への正確さや丁寧なドキュメント管理への意識があればアピールポイントになります。

CPAやJDのような資格取得への意欲を伝えられることも評価されやすい要素です。

強み2:日本企業文化への親和性

完全なバイリンガルでなくても、基礎的な日本語コミュニケーションや、報連相・稟議・月次締めのスケジュール感といった日本企業の仕事の進め方への理解があると、現場に馴染みやすく評価されやすい傾向があります。

日本本社と現地チームの橋渡し役になれる力も武器になります。

強み3:長期的に働く意欲

採用・教育にコストがかかる会計・財務・法務分野では、長く働いてくれる人材が高く評価されます。

「なぜこの分野で働きたいか」「どんな専門性を積み上げたいか」を自分の言葉で説明できるようにしておくと、面接での評価につながりやすくなります。

後悔しない仕事選びのために、応募前にチェックしたいポイント

職種によって求められる資格や経験の幅が大きい会計・財務・法務分野だからこそ、応募先を選ぶ段階で見極めておきたいポイントがあります。

求人票の条件と実際の業務内容が合っているか

給与・業務範囲・資格要件が求人票の記載と実態でずれていないか、面接の際に具体的に確認しておくと、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。

給与や資格取得支援は自分の希望に合っているか

基本給だけでなく、CPAやその他資格の取得費用を会社が支援してくれるか、昇給・昇格の基準が明確かも、長く働けるかどうかを左右する要素です。

職場の文化やチームの雰囲気が自分に合っているか

日本人スタッフと現地スタッフがどのように連携しているか、面接時の雰囲気から確認しておくと安心です。

面接でキャリアパスや研修体制を聞いてみる

入社後にどんな業務を任され、どんな専門性を積み上げられるかを面接で質問することは、決してマイナス評価にはなりません。

むしろ、長く働く意欲の表れとして受け止められることが多いポイントです。

会計士から財務マネージャーへといったキャリアアップの道が実際に開かれている分野だからこそ、確認しておく価値があります。

HRAITが会計・財務・法務分野で働きたいあなたをサポートできること

「資格に自信がない」
「ビザの扱いがわからない」
「どの求人が自分に合っているか判断できない」

ここまで見てきたような不安は、アメリカの日系企業の採用事情に詳しいパートナーがいるかどうかで、解消のしやすさが大きく変わります。

会計人材の供給が細り、採用意欲は底堅いという今の局面だからこそ、自分の経験や希望を正しく伝えられるかどうかが結果を左右します。

HRAITは、アメリカの日系企業に特化した人材紹介・採用支援サービスとして、会計・財務・法務分野で働きたい求職者一人ひとりに合わせたサポートを行っています。

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  • 給与や勤務条件についての相談サポート
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「求人を紹介するだけ」ではなく、あなたのキャリアや希望に合った職場を見つけるパートナーとして、就職・転職活動全体を支えます。

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まとめ|アメリカの会計・財務・法務分野で、自分に合った仕事を見つけるために

アメリカの会計・財務・法務分野は、一律に人手不足というわけではなく、分野によって採用意欲に差があります。

それでも会計士・監査人には年間12万件を超える求人があり、会計人材の供給が細っていることもあって、実務経験やポテンシャルを評価してもらいやすい局面にあります。

大切なのは、業界の実態を正しく把握したうえで、自分の強みや希望条件を整理し、長く働ける職場を見極めることです。

  • 同じ「お金や契約を扱う仕事」でも方向は分かれる。法務サービスの雇用は前年比で約2.3万人増、会計・税務・簿記サービスはほぼ横ばい、金融業は約10万人減
  • 簿記・経理クラークは4年制大学の学位も実務経験も不要で年間約17万件の求人があり、そこから会計士・財務マネージャーへとキャリアアップできる道が開かれている
  • 財務マネージャーの雇用成長率は15%、年収中央値$161,700と、全職種平均を大きく上回るペースで求人が伸びている
  • 会計学位取得者は前年比6.6%減少している一方、会計事務所の75%が新卒採用を維持・拡大する方針で、人材の需給ギャップが求職者にとってのチャンスになっている
  • 日系企業では、実務・専門スキル、日本企業文化への理解、長く働く意欲が強みになる
  • 応募前に求人票の条件や資格取得支援の有無を確認することが、ミスマッチ防止につながる
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参考情報

  • Table 1. Job openings levels and rates by industry and region|U.S. Bureau of Labor Statistics, JOLTS
  • Table B-1. Employees on nonfarm payrolls by industry sector|U.S. Bureau of Labor Statistics
  • Employment Projections: 2024-2034 Summary|U.S. Bureau of Labor Statistics
  • Accountants and Auditors|U.S. Bureau of Labor Statistics, Occupational Outlook Handbook
  • Financial Managers|U.S. Bureau of Labor Statistics, Occupational Outlook Handbook
  • Financial Analysts|U.S. Bureau of Labor Statistics, Occupational Outlook Handbook
  • Bookkeeping, Accounting, and Auditing Clerks|U.S. Bureau of Labor Statistics, Occupational Outlook Handbook
  • Lawyers|U.S. Bureau of Labor Statistics, Occupational Outlook Handbook
  • Paralegals and Legal Assistants|U.S. Bureau of Labor Statistics, Occupational Outlook Handbook
  • Compliance Officers|U.S. Bureau of Labor Statistics, Occupational Outlook Handbook
  • Pool of Accounting Graduates Continues to Shrink in U.S., AICPA Report Finds|AICPA & CIMA
  • Accounting Firms Report Strong Hiring Outlook, AICPA Report Finds|AICPA & CIMA
  • The accounting graduate pipeline: Where do things stand?|Journal of Accountancy