HRAIT – Employment Agency

10月のロサンゼルスダウンタウンのハロウィンの様子

10月を迎え、ロサンゼルス・ダウンタウンのリトル東京では、秋の空気とともに地域の表情が少しずつ変わり始めています。文化イベントや季節の催しが増え、街ゆく人々の楽しみも多様化。観光客と地域住民、日系企業やクリエイターたちが交差する、この場所ならではの「今」が感じられます。

私たち HRAIT DTLAチームは、日本語人材と企業をつなぐ架け橋として、この街の発展とコミュニティの拡大を引き続きサポートしていきます。


1. 新規オープン情報

  • 店舗維持・撤退の動き

リトル東京では、街の再開発や家賃上昇により、長年親しまれてきたお店が新しいステージへと旅立つケースが見られます。

その代表的な例が、地域の象徴とも言える Suehiro Cafe。2025年9月の報道(LA Public Press)によると、長年愛された店舗は、さらなる挑戦のために新しい場所へと移転することを決断しました。

別れは少し寂しいものの、これまで築いてきた文化と温かい人のつながりは、これからもリトル東京の心に息づいていくはずです。

また、こうした変化をきっかけに、移転跡地を活かした新しいカフェやコンセプトショップの誕生も検討されています。

「伝統を守りながら、時代とともに進化する」——そんなリトル東京らしい再生の物語が、今まさに始まっています。

  • サステナブル・ポップアップの兆し(動向)

最近、リトル東京ではサステナブルなライフスタイルをテーマにしたポップアップ・ショップの動きが少しずつ広がり始めています。

リサイクル素材を使ったハンドクラフトや、アップサイクルデザインのファッション、環境に優しいアート作品など、Z世代の感性が光る新しい表現の場が生まれつつあります。

公式な出店情報はまだ多くありませんが、こうした小さな試みが街の新しい息吹となり、

「過去を大切にしながら未来を描く」リトル東京の魅力をさらに豊かにしていくことでしょう。

2. イベント情報

  • Haunted Little Tokyo(10月25日開催)

リトル東京を代表する秋の恒例イベント「Haunted Little Tokyo」が、今年も開催されます。

公式サイト(littletokyola.org)によると、

10月25日(土)13:00〜17:00Terasaki Budokan 主催のハロウィン・スキャベンジャー・ハントが実施予定です。

仮装参加が推奨され、地域の商店をめぐるスタンプラリー形式の体験イベントとなっており、家族連れや地元住民が一体となって楽しめる内容です。

また、Time Out Los Angeles によると、この「Haunted Little Tokyo」はスキャベンジャー・ハントに加え、ブロックパーティー、コスチュームコンテスト、ウォーキングツアーなどの関連イベントも予定されています。

週末の夜にはライブ音楽や屋外上映なども行われ、秋のリトル東京を象徴するイベントとして地域活性化に寄与しています。

  • Kokoro Craft Show(第17回/10月11日開催)

リトル東京の西本願寺(Nishi Hongwanji Buddhist Temple)を会場に、毎年恒例のクラフト展示販売会「Kokoro Craft Show」が開催されます。

開催日:10月11日(土)10:00〜16:00

ハンドメイド雑貨やアート作品など40以上のベンダーが出展し、地域コミュニティとの交流を深める温かいイベントです。

公式サイト(kokorocraftshow.com)では、売上の一部が文化保全活動に寄付されることも明記されています。

3. 求人動向

10月は年末ホリデーに向けた採用準備が始まる時期。リトル東京周辺でも、早くも動きが出始めています。

  • 飲食業界:Shin-Sen-Gumi はリトル東京店でサーバーを募集中。経験不問、研修ありの案内も出ています。

    また、Indeed にはキッチン・ホール職など多数のレストラン求人が掲載されています。

    この秋〜冬にかけては、予約需要増や季節イベント対応のため、短期シフト求人が増える可能性が高いでしょう。

  • 小売・販売業界:BOOKOFF リトル東京店ではパートタイムの求人が出されており、時給レンジも公開されています。

    こうした業態では、日本文化に精通していることやバイリンガル対応力がプラス要素になります。

  • その他業界見込み:ホスピタリティ・宿泊業は明確な求人例は少ないものの、旅行需要回復の動きから期待できます。

    イベント・文化運営では、展示会やハロウィン企画増加に伴い、短期・運営補助等の求人が出る可能性があります。

    日本食材・流通業界でも、仕入れ・在庫管理、輸出入対応などバックオフィスの求人が出てくる可能性があります。

4. まとめ

10月のリトル東京は、ハロウィンなど季節イベントでにぎわいが戻り、街全体に活気が感じられます。

一方で、地価上昇や老舗移転といった課題もありますが、それもまた新しい挑戦と再生のチャンスでもあります。

求人市場では、飲食や小売を中心にすでに採用が動き始めています。今後はホスピタリティやイベント関連でも短期募集が増える見込みです。

特に、日本文化への理解やバイリンガル対応力、柔軟な働き方ができる人材は、秋冬シーズンで活躍のチャンスが広がるでしょう。

HRAIT DTLAチームは、こうした動きをいち早くキャッチし、企業と人をつなぐ架け橋として、地域とともに前へ進んでいきます。


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