アメリカで看護師・ナースとして働きたいあなたへ

〜キャリアアップ・高収入・国際的スキルの獲得を目指して〜

「アメリカで看護師として働いてみたい」「日本の看護資格を活かして、国際的な医療現場に挑戦したい」「語学力や専門性を磨きながら、もっと高収入を得たい」こうした思いを持つ方にとって、アメリカの看護師という道は、大きなキャリアチャンスにつながります。本記事では、アメリカで看護職に就くための基礎知識から、資格制度、収入の目安、必要なビザ、成功のポイントまでをわかりやすく解説します。

1. アメリカで看護師として働く魅力

アメリカで看護職に就くことは、国際的なスキルを身につけられるだけでなく、働き方や待遇の面でも多くのメリットがあります。

アメリカは医療技術の先進国であり、最新の医療機器や治療法に触れながら高度な専門知識とスキルを磨くことができます。

また、キャリアパスが明確で、CNA（看護助手）から始まり、LPN（准看護師）、RN（正看護師）、さらにはAPRN（高度実践看護師）と段階的にスキルアップが可能です。

専門職として社会的に高い評価を受け、高収入を得る機会にも恵まれています。例えば、正看護師（Registered Nurse）として働く場合、地域や経験によりますが、年収は通常8万〜13万ドル以上であり、専門看護師（NPやCRNA）になれば、20万ドルを超えることもあります。

さらに、就労ビザや永住権取得につながるケースも多く、安定したキャリア構築が期待できます。

2. 看護職の種類と仕事内容

アメリカの看護職は、大きく分けて4段階に分類されます。

職種	主な業務	平均年収
看護助手（CNA）	食事・入浴介助、バイタル測定など日常ケア	34,000〜51,000ドル
准看護師（LPN/LVN）	注射、記録、応急対応、医師・RNの補助	32,000〜55,000ドル
正看護師（RN）	包括的ケア、診療補助、チーム指導など	82,750〜137,690ドル
高度実践看護師（APRN）	診断、治療、処方、専門診療	123,000〜250,000ドル以上

それぞれ必要な資格と学歴、職務範囲が明確に分かれており、経験を積みながら上位資格を目指す人も多くいます。

3. 日本人が目指しやすい職種とは

アメリカで初めて医療業界に挑戦する場合、多くの日本人が以下の2つの職種からスタートしています。

CNA（看護助手）

短期間のトレーニングで資格が取得可能。医療現場での経験を積みながら、語学力やコミュニケーション力を養えます。

LPN/LVN（准看護師）

1年程度のプログラムを修了後、国家試験に合格すれば取得でき、正看護師よりもハードルが低いため、現実的な第一歩になります。

すでに日本で看護師資格を持っている方は、州の要件を満たした上でNCLEX-RN（国家試験）に合格することで、正看護師（RN）として働くことも可能です。

4. 必要な資格と学歴・取得方法

アメリカで看護師資格を得るには、各レベルごとに以下の要件が必要です。

– CNA（看護助手）：州認定の短期コース（8〜16週間）を修了し、筆記・実技の州試験に合格
– LPN/LVN（准看護師）：1年間のプログラム修了後、NCLEX-PN（国家試験）に合格
– RN（正看護師）：2年制の短大（ADN）または4年制大学（BSN）卒業後、NCLEX-RNに合格
– APRN（高度実践看護師）：大学院（MSNまたはDNP）を修了し、専門分野の認定を受ける

州によっては追加の研修や書類提出が必要な場合があるため、事前の確認が重要です。

5. 就労に必要なビザの種類

アメリカで看護師として働くには、適切な就労ビザを取得することが必要です。以下に代表的なビザを紹介します。

– H-1Bビザ（専門職ビザ）
– E-2ビザの配偶者による就労（EAD）
– OPT（Optional Practical Training）
– Green Card（永住権）

ビザ取得には雇用主のサポートが必要な場合が多く、勤務先がスポンサーになるかどうかを事前に確認しておくことが重要です。

6. 成功するための3つのポイント

情報収集と準備を徹底すること

看護師の資格取得やビザ申請は州によって条件が異なります。まずは希望する地域の制度や必要な手続きをしっかり確認し、計画的に準備を進めましょう。

医療英語と文化理解を深めること

アメリカの医療現場では、患者との英語でのコミュニケーションが必須です。医療用語や報告・連絡のフレーズも学んでおくと現場での対応力が上がります。

日本の経験や資格を過信しすぎないこと

日本での経験が豊富でも、アメリカでは現地の資格取得が必須です。まずは現地のルールに沿ってライセンスを取得し、現場で信頼を積み重ねましょう。

7. 日本の看護師資格がある場合に認められる特例について

すでに日本で正看護師としての資格と実務経験を持っている方は、アメリカで看護師として働く際、一部の州で特例的な措置や優遇される制度を活用できる場合があります。ただし、国家試験の免除や即時ライセンス発行といった制度は存在せず、あくまで「教育課程の一部を再履修せずに進める」などの限定的な措置です。

再入学を求められないケースがある

アメリカでRN（正看護師）の資格を取得するためには、通常、看護系の大学を卒業し、国家試験（NCLEX-RN）に合格する必要があります。しかし、日本で看護大学や専門学校を卒業し、正看護師免許を取得している場合、アメリカの大学に再入学することなく、学歴審査を経て国家試験に進むことが認められる州もあります。

このような場合、以下の手続きを通じて進むことになります。

1. 学歴・資格の審査（Credential Evaluation）

CGFNS（米国外看護師向け審査機関）などを通じて、日本での教育内容や免許をアメリカの基準に照らして評価します。卒業証明書や成績証明書の提出が必要です。

2. 英語力の証明

多くの州で、TOEFLやIELTSといった英語能力試験のスコア提出が求められます。ただし、英語圏での看護実務経験や教育歴がある場合、提出が免除されることもあります。

3. NCLEX-RNの受験

外国人看護師であっても、アメリカでRNとして働くにはこの国家試験の合格が必須です。試験内容は全員共通であり、日本の資格を持っている場合でも免除はありません。

州による判断の違いに注意

各州の看護局（State Board of Nursing）は、学歴評価の結果や申請者のバックグラウンドに基づいて、必要な追加教育や条件を個別に判断します。そのため、日本での学歴が看護短期大学や3年制課程だった場合、州によっては「米国の基準を満たさない」と判断され、看護学の一部科目を再履修するよう求められることもあります。

一方、看護大学（4年制）を卒業しており、十分な実務経験がある方は、学歴再取得を求められないケースも見られます。こうした柔軟な判断は、あくまで州ごとの裁量に委ねられている点に注意が必要です。

実務経験を活かした段階的なキャリア構築も選択肢

日本の正看護師資格があるからといって、必ずしもすぐにRNとして働けるわけではない場合、まずはCNA（看護助手）やLPN（准看護師）として就労し、アメリカの医療現場や英語環境に慣れた上で、NCLEX-RNの受験に臨む方も少なくありません。この方法は特例ではありませんが、実務経験を活かしながら、より現実的に資格取得を目指す手段の一つとされています。

申請前に行うべきこと

自分の持つ日本の資格や学歴が、どのように評価されるかは、希望する州の看護局の方針によって変わります。事前に以下の情報を調べることで、申請の可否や必要な準備を明確にすることができます。

– 州ごとの看護局（State Board of Nursing）の要件
– 必要な学歴審査機関（例：CGFNS、Josef Silny、IERF など）
– 英語力の証明要否と基準スコア
– 追加履修が必要となる可能性の有無

こうした情報をもとに、無理のないステップでアメリカでの看護師資格取得を目指すことが大切です。

8. キャリア支援サービスの活用

HRAITでは、アメリカでの看護職に挑戦する方のために、以下のようなサービスを提供しています。

– 英語レジュメ作成サポート
– キャリア段階に応じた求人紹介
– ビザ要件や面接対策に関するアドバイス
– キャリアアップに向けたプラン設計

希望の働き方やライフスタイルに合わせたサポートを受けることで、スムーズな就職・転職活動を実現できます。

9 まとめ

アメリカで看護師として働くという挑戦は簡単ではありません。しかし、正しい情報と計画、そして行動力があれば、大きなキャリアの可能性が広がります。看護助手からのスタートでも、努力次第で正看護師、さらには専門看護師として活躍できます。まずは自分に合ったステップを見極め、一歩ずつ進めてみましょう。

HRAITでは、あなたの夢の実現を全力でサポートしています。不安や疑問があれば、ぜひ無料相談をご活用ください。あなたのキャリアを共に考え、最適な道をご案内いたします。