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HRAIT – Employment Agency

manufacturing tech sales

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製造業で設計、生産技術、品質管理、設備保全、フィールドサービスなどを経験してきた方の中には、

「これまでの技術経験を活かして、お客様ともっと直接関わる仕事をしてみたい」

と考えている方もいるのではないでしょうか。

そんな方の次のキャリアとして考えられるのが、Technical Sales(技術営業)やApplication Engineerです。

ただし、Technical Salesで求められるのは「製品について詳しいこと」だけではありません。

お客様が求めているものを理解し、それを実際に製造できる条件へ整理して、設計・生産・品質・購買などの社内メンバーにつなげる力が大切です。

営業として大きな売上を作った経験がなくても、これまで技術者として「お客様の希望」と「工場でできること」の間に入って調整した経験があれば、それをTechnical Salesへの転職に活かせる可能性があります。

この記事でわかること

設計、生産技術、品質などの製造経験をTechnical Salesへどう活かせるのか、実際の仕事の流れと、英文履歴書・面接での伝え方を紹介します。

Technical Salesはどんな仕事?

Technical Salesは、簡単にいうと「お客様と技術チームの間をつなぐ仕事」です。

米国労働統計局(BLS)はSales Engineersを、技術的な専門知識が必要な製品やサービスを販売する職種と説明しています。

2024年には全米で約56,800人が働いており、2024年から2034年にかけて雇用は5%増加、年間平均約5,000件の求人機会が見込まれています。

また2024年時点では、Sales Engineersの18%が製造業、21%が耐久財の卸売業で働いていました。

これは全米の職種全体のデータなので、日系製造業だけの採用数や給与を示すものではありませんが、製造業でもTechnical Salesが活躍していることが分かります。

では、実際にはどんな仕事をするのでしょうか。

たとえば、お客様から、

「この部品を作れますか?」

という相談が来たとします。

その依頼をそのまま工場へ渡すだけでは、製造を始めることはできません。

材質は何か。
サイズや公差はどのくらいか。
表面処理は必要か。
どんな環境で使うのか。
年間で何個必要なのか。
まず何個試作するのか。
どのように検査するのか。
いつまでに必要なのか。

こうした情報を整理して、設計、生産、品質などの担当者が判断できる状態にしていきます。

Technical SalesとApplication Engineerは何が違う?

この2つは会社によって仕事内容がかなり重なることがあります。

Technical Salesは、お客様とのやり取り、商談、見積前の確認、社内調整などを広く担当することが多い職種です。

一方、Application Engineerは、製品選定、技術検討、試作、テスト、導入サポートなど、より技術面に深く関わることがあります。

ただし、職種名だけでは判断できません。

求人を見るときは、

「図面や仕様を確認するのか」
「RFQ(見積依頼)に対応するのか」
「試作やテストまで担当するのか」
「品質トラブルにも対応するのか」
「量産開始まで関わるのか」

といった実際の仕事内容を見ることが大切です。

お客様から相談を受けたら、どう動く?

Technical Salesへの転職を考えるときは、これまでの経験を「5つのスキル」に無理に当てはめるよりも、1つの製品が相談から量産まで進む流れで振り返ると分かりやすくなります。

まず、お客様から図面や仕様書が届いたとします。

ここで最初に行うのが、内容の確認です。

図面、仕様書、BOM(部品表)、材料の条件などを見ながら、

「この寸法で問題ないか」
「必要な情報が足りているか」
「図面と仕様書で内容が食い違っていないか」

などを確認していきます。

高度なGD&Tの知識がすべての求人で必要なわけではありません。

ただ、自分が扱ってきた製品について、

「どの寸法や公差、性能条件が品質や製造工程に大きく影響したのか」

を説明できることは大切です。

 

次に考えるのが、「実際に作れるのか?」という点です。

お客様が希望するものが、必ずしもそのまま工場で作れるとは限りません。

設備の能力、金型や治具、生産工程、仕入先、生産できる数量、最低注文数、納期などを確認します。

たとえば、

「この精度を出すと価格が上がる」
「この納期では生産が間に合わない」
「この材料なら性能は満たせるがコストが上がる」

といったこともあります。

そんなときに、何を優先し、どの条件をお客様へもう一度確認したのか。

このような経験はTechnical Salesで非常に役立ちます。

 

製造できそうだと分かったら、次は試作や評価へ進みます。

試作品を手配し、テスト条件を確認し、検査結果を見て、お客様から承認をもらう。

もし基準を満たさなければ、原因を確認して再試作することもあります。

業界によってはFAIやPPAPなど、決められた承認方法を使う場合もあります。

ただし、経験していない制度まで「できます」と言う必要はありません。

自分が実際に、

「試作品を手配した」
「検査結果を確認した」
「お客様から承認をもらった」
「問題があったため再試作につなげた」

という経験があれば、それを具体的に伝えましょう。

 

もう一つ重要なのが、見積の前提を整理することです。

実際の価格を決める担当ではなかったとしても、

年間数量、材料、金型、検査方法、包装、納入条件などを整理した経験はTechnical Salesにつながります。

たとえば最初は年間10,000個の予定だったものが、途中で50,000個に変わった場合。

材料費や生産能力、金型、納期などへの影響を確認する必要があります。

その変更を誰に確認し、どんな影響があるのかをお客様へ説明した経験も立派な強みです。

 

試作が終わり、いよいよ量産へ進むときには、生産や品質チームへの引き継ぎが必要です。

どの仕様で承認されたのか。
どこを特に注意して生産するのか。
まだ残っているリスクはないか。
最初の納品では何を確認するのか。

こうした情報を生産・品質チームへ正しく渡します。

そして量産が始まったあとに、不具合が起きることもあります。

その場合は、

「どんな不具合なのか」
「どのロットで起きたのか」
「どんな環境で使われたのか」
「まずどのように影響を広げないようにしたのか」
「原因は何だったのか」
「再発防止のために何を変えるのか」

を整理し、社内とお客様の間をつなぎます。

設計変更や工程変更が必要になった場合も、双方へ正確に伝えることが大切です。

ここまで振り返ってみると、営業職でなくても、すでにTechnical Salesに近い仕事をしていた方は少なくありません。

経験が少ない場合は、ケース資料を作ってみよう

「技術経験はあるけれど、お客様対応の経験が少ない」

という方は、自分の考え方を見せるために、簡単なケース資料を作る方法もあります。

もちろん、今の会社や前職の顧客名、図面、製品情報などの機密情報を持ち出してはいけません。

架空の部品や、一般公開されている製品を使って1〜2ページほどにまとめます。

たとえば、

「屋外で使う金属部品を作りたいという相談が来た」

とします。

そこで、

「どのくらいの温度で使うのか」
「雨や湿気にさらされるのか」
「どのくらいの力がかかるのか」
「何年間使う想定なのか」
「どんな表面処理が必要なのか」
「年間何個必要なのか」
「どのように検査するのか」

といった確認事項を考えます。

そして、

「この部分は自分で判断できる」
「この部分は設計へ確認する」
「この内容は品質担当へ確認する」
「材料については仕入先へ相談する」

というように整理します。

大切なのは、きれいな資料を作ることではありません。

お客様の希望を聞いたあと、どんなことを確認し、どう製造条件へ落とし込んでいくのか。

その考え方を見せることが目的です。

英文履歴書・面接ではどう伝える?

英文履歴書で、

Supported customers and engineering.

とだけ書いても、何をしていたのかはほとんど伝わりません。

たとえば、

Reviewed customer drawings and annual-volume assumptions, identified two tolerance risks with Quality and Production, and coordinated a revised sample plan before quotation.

とすれば、

「顧客図面を確認した」
「年間数量の条件を確認した」
「品質・生産担当と公差のリスクを見つけた」
「見積前に試作計画を調整した」

という流れが伝わります。

面接でも同じです。

これまでの経験から、

「図面や仕様に足りない情報を見つけたとき」
「お客様の希望と自社設備でできることが合わなかったとき」
「試作品が基準を満たさなかったとき」
「量産後に品質トラブルが起きたとき」

などを思い出しておきましょう。

そして、

「何が問題だったのか」
「誰に確認したのか」
「どのように調整したのか」
「最終的にどうなったのか」

を説明できるようにしておくと、Technical Salesとして活かせる経験が伝わりやすくなります。

もし売上を直接担当していなかったのであれば、受注金額を自分の成果として書く必要はありません。

代わりに、

「見積を出せる状態まで技術条件を整理した」
「試作品の承認につなげた」
「予定どおり量産を開始できた」
「再試作や手戻りを減らした」

など、自分が実際に関わった成果を伝えましょう。

求人票を見るときは「何を売るか」だけでなく「どこまで担当するか」を確認

BLSでは、Sales Engineerになるための一般的な学歴として、工学系または関連分野の学士号を挙げています。

ただし、実際の求人条件は会社によって違います。

製品知識を重視する会社もあれば、図面を読む力、製造工程の知識、品質対応、お客様とのやり取り、出張への対応、学位などを組み合わせて見る会社もあります。

そのため、

「Mechanical Engineering専攻ではないから無理」

「Electricalの経験がないから応募できない」

と専攻名だけで判断するのではなく、

自分がこれまで扱ってきた製品や製造工程の知識を、その会社の製品へ活かせるか

を考えてみましょう。

2026年8月17日にHRAITの複数の製造業求人を比較したところ、

顧客要求の確認、図面・仕様の調整、設計・生産との連携、見積前提の整理、試作、品質フォローなどが複数の求人で見られました。

個別の求人内容をすべての製造業に当てはめることはできませんが、Technical Salesを目指す際に準備しておきたい経験として参考にできます。

出典:BLS Sales Engineers(2024–2034)O*NET Sales Engineers

まとめ:技術経験を「お客様と工場をつなぐ力」に変えよう

製造業からTechnical Salesを目指すときに、いきなり「営業経験がないから難しい」と考える必要はありません。

これまでの仕事を振り返ってみてください。

お客様の図面や仕様を確認したことがある。
作れるかどうかを生産や品質と相談したことがある。
試作品や評価を進めたことがある。
数量や材料、納期など、見積に必要な条件を整理したことがある。
量産への引き継ぎや品質トラブルに対応したことがある。

こうした経験があれば、すでにTechnical Salesにつながる仕事をしている可能性があります。

まずは過去の案件を1つ思い出し、

「お客様からどんな依頼があり、自分は何を確認し、社内の誰と相談し、最終的にどうなったのか」

を書き出してみましょう。

その中から、1件は英文履歴書に、1件は面接で話すエピソードに、そして必要であれば1件は機密情報を使わないケース資料にしておくと、応募準備がしやすくなります。

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