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日本語と英語の両方を使って仕事をしてきた経験は、社内通訳の仕事にも活かせます。
ただし、「日本語と英語が話せる」だけで、すぐに通訳として働けるとは限りません。
社内通訳では、相手が話した内容を正確に伝えることはもちろん、会議前の準備、専門用語の確認、分からない内容をそのままにしないこと、会社の大切な情報を守ることなども求められます。
ポイント:社内通訳を目指すなら、「会議前の準備」「正確に伝える」「分からないことを確認する」「専門用語を整理する」「秘密を守る」「会議後に必要な情報を共有する」の6つの経験を整理してみましょう。
この記事でわかること
日本語と英語を使った仕事の経験を、社内通訳への転職にどう活かせるのか、英文履歴書や面接では何をアピールすればいいのかを紹介します。
バイリンガルと通訳の違いは?
日本語と英語の両方を話せることと、通訳として働くことには少し違いがあります。
BLSでは、通訳・翻訳の仕事は、ある言語で伝えられた内容を別の言語へ正確に伝える仕事と説明されています。
またO*NETでは、話された内容だけでなく、その意味や背景をできるだけ正確に伝えること、専門用語を事前に調べること、用語の使い方をそろえること、秘密を守ることなども重要な仕事として挙げられています。
つまり、日常会話ができたり、英語でメールを書けたりするだけではなく、「相手が伝えたいことを正確に別の言語で伝える力」が必要になります。
社内通訳に活かせる6つの経験
1. 会議の前にしっかり準備した経験
通訳では、会議が始まってから初めて内容を知るよりも、事前に準備しておくことが大切です。
会議のテーマ、参加者、資料、製品名、専門用語、略語などを事前に確認した経験があればアピールできます。
時間がない場合でも、「まず重要な資料や専門用語から確認した」など、どのように準備したかを説明できるとよいでしょう。
2. 相手が話した内容を正確に伝えた経験
通訳では、自分の意見を加えるのではなく、話した人の内容をできるだけ正確に伝えることが重要です。
たとえば、
「いつまでに対応するのか」
「誰が担当するのか」
「できるのか、できないのか」
「まだ決まっていないのか」
といった大切な情報を落とさずに伝えた経験があれば、通訳の仕事にも活かせます。
3. 分からないことをそのままにせず確認した経験
通訳中に聞き取れない言葉や、意味が分からない言葉が出てくることもあります。
そんなときに、自分の想像で意味を決めてしまうのではなく、話している人に確認することが大切です。
特に、人の名前、会社名、数字、金額、単位、専門用語などは、間違えると大きな問題につながることがあります。
分からないときにきちんと確認した経験も、通訳として大切なスキルです。
4. 専門用語を整理した経験
社内通訳では、会社や業界によってさまざまな専門用語が使われます。
製品名、部署名、役職、業界用語、略語などをリストにまとめ、次回の会議でも使えるように整理した経験があれば役立ちます。
たとえば製造業なら、工場や製品に関する言葉、人事なら採用や福利厚生に関する言葉など、担当する分野によって必要な用語も変わります。
5. 会社の大切な情報を守った経験
社内通訳は、会議の内容や新製品、契約、売上、人事情報など、社外に出してはいけない情報を聞く機会があります。
そのため、資料を勝手に共有しない、会議の内容を他の人に話さない、メモやデータを会社のルールに沿って管理することが重要です。
英文履歴書や面接でも、実際の会社名や製品名、金額などを出さなくても、
「製造会社の社内会議」
「人事関連のミーティング」
のように、内容をぼかして経験を説明できます。
6. 会議後に必要な情報を共有した経験
会議が終わったあとに、
「この専門用語は次回までに確認が必要」
「この部分は聞き取りにくかった」
「次回はこの資料を事前にもらいたい」
など、次の通訳をより良くするために担当者へ共有した経験も役立ちます。
ただし、自分の役割ではない議事録や内容を勝手に作るのではなく、会社のルールや担当範囲に沿って対応することが大切です。
英文履歴書ではどう書けばいい?
社内通訳の英文履歴書では、実際の会社名や機密情報を書く必要はありません。
代わりに、
・どんな会議だったのか
・どんな分野だったのか
・どんな準備をしたのか
・日本語と英語をどのように使ったのか
を具体的に書くと、経験が伝わりやすくなります。
英文履歴書の記載例
Provided Japanese-English consecutive interpretation for cross-functional manufacturing meetings, prepared terminology from agendas and technical materials, clarified unclear figures with speakers, and handled meeting notes in accordance with company confidentiality policies.
たとえばこの文章では、
「製造業の会議で日英通訳をした」
「事前に専門用語を準備した」
「分からない数字は話者に確認した」
「会社のルールに沿って情報を扱った」
という経験を具体的に伝えています。
実際の会社名、製品名、金額などの機密情報は書かなくても問題ありません。
面接で伝えたいポイント
通訳の面接では、「英語が得意です」「日本語と英語を話せます」だけではなく、実際にどのように通訳したのかを説明できるようにしましょう。
たとえば、過去の会議を1つ選び、
「どんな会議だったか」
「事前に何を準備したか」
「どんな部分が難しかったか」
「分からないことをどう確認したか」
「結果的にどう対応できたか」
という順番で説明すると、採用担当者にも経験が伝わりやすくなります。
「すべて完璧にできました」と話すよりも、分からないことがあったときに、どのように確認して正確に伝えたのかを説明するほうが重要です。
応募前に6つの経験を整理しよう
これまでの仕事から、次の6つについて経験がないか探してみましょう。
・会議前に資料や内容を確認した経験
・日本語と英語で内容を正確に伝えた経験
・分からないことを確認した経験
・専門用語を整理した経験
・会社の大切な情報を扱った経験
・会議後に必要な情報を共有した経験
すべての経験がそろっている必要はありません。
通訳経験が少ない場合は、会議のサポートや短い逐次通訳などから経験を増やしていく方法もあります。
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出典確認日:2026年8月19日。BLS Interpreters and Translators、O*NET Interpreters and Translators(2026年更新)、HRAIT Public Jobs。
まとめ:バイリンガル経験を社内通訳の仕事に活かそう
社内通訳を目指すうえで大切なのは、「英語が話せる」ことだけではありません。
これまでの仕事で経験した、
「事前に準備する」
「相手の話を正確に伝える」
「分からないことを確認する」
「専門用語を整理する」
「会社の大切な情報を守る」
といった経験も、社内通訳の仕事に活かすことができます。
まずはこれまでの仕事を振り返り、通訳の仕事につながる経験を英文履歴書や面接で具体的に伝えてみましょう。
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