レジュメ自動作成フォーム
アメリカでの就職・転職活動をサポートしているHRAITでは、会員登録後の、会員ページにてレジュメ作成ツールを用意しており、ガイドや例に習って項目(職歴や学歴など)を埋めるだけで自動的に見栄えの良いレジュメが完成しますので、ぜひご活用ください。
はじめに
アメリカでは履歴書をレジュメと呼びます。日本での就職活動に比べて、アメリカにおけるレジュメ(履歴書)は極めて重要視され、これ次第で面接に進める確率や、面接の通過率も大きく変わります。しかし、多くの日本人はその正しいレジュメの書き方を知りません。
そこで、このページでは、アメリカ専門転職エージェンシーのHRAITが、アメリカにおけるレジュメの役割、作成の基本ルールやその書き方をお伝えします。これらの情報はアメリカで長年レジュメ作成を代行してきたプロレジュメライターの助言によってまとめられています。
この記事を読むことで、自分をうまくアピールするために役立つ英語表現のテクニック、日本語の職務経歴書をカンタンに英文レジュメに書きかえる方法などが身に付きます。
アメリカにおけるレジュメの役割
アメリカで就職や転職活動をする際、レジュメ(履歴書)はとても重要な役割を果たします。採用担当者は日本と同様に選考の最初のステップとして書類審査を設けていることが多く、その書類審査にはレジュメが用いられます。そして、日本に比べて、書類審査を通過する確率が低いのが一般的です。また、書類審査通過以降も、複数の採用担当者がその候補者の判断材料の1つとしてレジュメが用いられます。
アメリカ企業の採用担当者は、1つのポジションに対して平均して100〜200のレジュメを審査する必要があるようです。そのような量の書類を審査する上で、一つの履歴書に目を通す時間は約6秒ほどだとも言われています。それに伴い、レジュメ審査に人工知能(AI)を導入している企業も増えてきました。
そこで、誰が見ても魅了的で分かりやすいレジュメを作成する事が極めて重要です。
アメリカ版レジュメ作成の基本ルール
簡潔に書く「1枚以内が基本」
レジュメは、自分の能力や特質、これまでの経験や学位、取得した資格などをまとめて企業に自分をアピールするための最初のコミュニケーション手段になります。アメリカの場合レジュメが複数枚になるのは好ましくなく、1枚以内が基本と考えられています。限られたスペースの中で簡潔に分かりやすく、採用者に目が止まるようにするのがポイントになります。
例えば、経歴がたくさんある方などは7年以上の職歴は省くこと。学歴は大学卒業歴があるのであれば、高校卒業資格を省くなど、省略していいものとそうで無いものの見極めも重要です。
目指す職種・業界に関連することを書く
目指す職種や業界、応募する仕事の内容に合わせてスキルや経験を書きましょう。まずは何を目指すのかを明確にし、目指す職種の求人をいくつか見てリサーチを行いましょう。そこで必要とされる情報に重点を置き、自分の強みや経験に合致するスキルや要件に焦点を当てて書きましょう。
プロフェッショナル・読みやすいフォントで書く
履歴書を書く際には、プロフェッショナルで読みやすいフォント(e.g. Times New Roman、Calibri、Arial)を使用するようにしましょう。また、レジュメの一番上に書く氏名のフォントサイズは20〜22ポイントにするのがお勧めですが、それ以外の部分のフォントサイズは10~12ポイントにしましょう。さらに、ナビゲーションを容易にするため、セクションを太字や下線にすることをお勧めします。
職歴・学歴は「新しい順」に書く
直近の経験や業績が重視されるので、職歴や学歴は新しい順に書きましょう。日本の履歴書とは逆になるので注意してください。
WordかPDF形式で保存
どんなに魅力的なレジュメを作成しても企業が簡単に開くことができなければ、努力が水の泡になってしまいます。企業によっては決まったフォーマットやウェブサイト上でレジュメを送信することもありますが、多くの企業はMicrosoft Word DocumentかPDF Fileを使用します。
アメリカ版レジュメにおける各項目の書き方
アメリカ版レジュメは画像のように、❶名前・連絡先、❷希望職種、❸要約、❹主たる成果、❺スキル、❻職歴、❼学歴、❽その他という8つの項目から構成されます。以下では、それぞれの書き方を紹介していきます。
なお、成果を記入する際は、箇条書きで書くことが望まれ、箇条書きのルールに沿って記載すべきです。
❶ 名前・連絡先(Basic/Contact Info)
(1)氏名、(2)住所、(3)電話番号、(4)Emailアドレスを記載しましょう。住所はストリート名・番地などの詳細の住所を記載する必要ありません。なお、アメリカのレジュメでは年齢、性別、写真などを付ける必要はありません。
Ayaka Sato Santa Clara, CA|abcde@fgh.com|408.123.4567 |
❷ 希望職種(Position Title)
応募したい仕事・ポジション名を記載します。全て大文字で記載することでより強調性が増します。
以下の項目(❸〜❽)では、採用担当者の興味を惹くために、記載した希望職種に関係する資格や成果など、関連情報をレジュメに記載していくことが重要です。
職種を記載することで具体性のあるレジュメが作成できますが、その一方で、この希望職種はレジュメの必須項目ではないため、複数の職種にレジュメを送る場合などには記入しないという選択もあります。ただし、その場合もどのような仕事に就きたいかをイメージし、それに沿った内容をレジュメに盛り込むようにしましょう。
Sales, Accounting Manger, Senior Software Engineer, Head Sushi Chef |
❸ 要約(Summary)
「要約」は(1)要約文と(2)キーワードで構成されます。
要約文(Summary of Self)
要約文はあなたの自己紹介です。最初の1文であなたがどういった人物なのかを簡潔に書きましょう。次に続く数文であなたの強みや仕事ぶりを記載し、採用担当者の興味を惹きつけましょう。目指す職種に焦点を絞って記載すべきです。この紹介文は採用担当者が最初に見ることが多く、とても重要視されます。
謙遜せずに堂々とアピールしましょう。レジュメの読み手が、あなたに会ってみたいと思えるようにアピールをすることが大切です。
Receptionist with over 5 years’ experience working in both the public and private sectors. Diplomatic, personable, and adept at managing sensitive situations. Highly organized, self-motivated, and proficient with computers. Looking to boost satisfactions scores of both employees and visiting clients, staying on the front lines of the company. Bachelor’s degree in communications. |
日本語訳: 官公庁および民間企業で5年以上の経験を持つレセプショニスト。外交的で人当たりがよく、デリケートな状況を管理することに長けている。協調性があり、自発的で、コンピュータに精通している。企業の最前線に立ち、従業員や来客の満足度を高めたいと考えている。コミュニケーションの学士号取得者。 |
キーワード(Core Competencies)
自分の資質や成果を強調するフレーズをリストアップしましょう。あなたの特性(Competency)は何ですか?TeamworkやLeadershipといった一般的な特性だけでなく、Statistical Analysis, Website Developmentといった技術的な特性でもかまいません。
Supervising / Talent Management / Office Software / Human Resourcs / Employee Relations / Customer Requirements / Build Relationships / Business Analysis / CAD / Data Structures / Testing / Billigual: English, Japanese |
❹ 主たる成果(Key Accomplishments)
これまでの仕事・教育・その他の経験を通じて達成した最も重要な業績を(できれば3つ)登録してください。あなたの希望する職種にとって重要なものをピックアップし、簡潔に載せましょう (1行もしくは2行になるように)。それぞれの文章はAction Verbと呼ばれる動詞から書き始め、箇条書きで簡潔にまとめましょう。見やすく、読み手に内容が早く伝わるメリットがあります。箇条書きのルールに沿うようにしましょう。
EX)
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❺ スキル(Technical Skills)
目指す職種に適した具体的なスキルを記載しましょう(多ければいいわけではありません)。
EX)
コンピュータスキル | Microsoft Excel, Microsoft Word |
プログラミングスキル | Python, JavaScript |
言語スキル | Japanese, English |
デザインスキル | Photoshop,Illustrator |
マーケティングスキル | SEO, Google Analytics |
❻ 職歴(Professional Experience)
(1)企業名・(2)場所・(3)ポジションとその(4)在職期間、期間中の(5)成果を記載しましょう。成果は箇条書きのルールに沿うようにしましょう(2行以内になるように。1つ以上、3つまで)。
職歴が少ない場合は、希望する職種に関連するインターンやアルバイトを職歴として記載してもかまいません。
EX)
ABC COMPANY, LLC. | Los Angeles, CA(2012-2021) Human Resource Generalist (2017 – 2021)
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❼ 学歴(Education)
(1)専攻・(2)学校名・(3)場所・(4)卒業年(・(5)GPA)を記載しましょう。職歴がないか少ない人は学校での取り組みを箇条書きで記載しましょう。上記の成果と同じく、箇条書きのルールに沿うようにしましょう(2行以内になるように。3つまで)。
職歴が十分ある場合は、(1) 高校卒業より後の学歴もしくは最終学歴以外は記載する必要はありません。また、(2) 取り組みも記載する必要はありません。大学卒業歴がない方は最終学歴を記載します。
EX)
Bachelor of Economics | GPA 3.50 | ABCD University (2010)
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❽ その他(License, etc)
取得した資格や認定、参加したトレーニングやプログラム、所属やメンバーシップに関する項目です。多ければいいわけではありません。目指す職種に関連することを記載しましょう。
- 検定資格や認定(LICENSES/CERTIFICATIONS)
- 参加した専門トレーニング(SPECIALIZED TRAINING)
- ボランティア活動(Volunteer Community Outreach)
- 所属する団体やメンバーシップ(Professional Memberships/Affiliations)
EX)
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箇条書きのルール
分かりやすくWhat・How・Resultを書く
- What 何を?: 何を実行しましたか?業務内容・プロジェクト・責任などを列挙してください。
- How どのように?:その業務をどのように行いましたか?具体的に書いてください。どのような機器・ツール・ソフトウェア・プログラム・方法を使用しましたか?どれくらいの頻度で、誰と一緒に、どのようなことを行いましたか?
- Result その結果は?:その行動の結果はいかがでしたか?何を達成し、何を改善しましたか?
魅力的な動詞(Action Verb)から始める
箇条書きは一般的に「I (私)」は使わずに書かれます。行動動詞(Action Verb)で始めましょう(文末のピリオドも必要ありません)。行動動詞は一般的に過去形が使われます。魅力的な行動動詞を選択しましょう。以下に例を挙げます。
Creative skills
Established | を確立した |
Initiated | を興した、を始めた |
Planned | を計画した |
Integrated | を統合させた |
Shaped | を形成した |
Founded | を構築した、を創設した |
Leadership Skills
Spearheaded | に率先して取り組んだ |
Created | を開発した、を創設した |
Improved | を改善した、を改良した |
Expanded | を発展させた、を拡大させた |
Managed | を管理した |
Transformed | を改革した、を変革させた |
Pioneered | を創始した、を首唱した |
Helping/Teaching Skills
Advised | を助言した |
Evaluated | を評価した |
Coordinated | をコーディネートした |
Facilitated | を促進した、を進行した |
Assessed | を評価した |
Assisted | を促進した、を援助した |
Management Skills
Delegated | を委任した |
Administered | を運営した、を管理した |
Supervised | を指揮した、を監督した |
Increased | を増加させた、を拡張させた |
Produced | を生み出した、を生産した |
Research Skills
Critiqued | を論評した |
Diagnosed | を診断した、を突き止めた |
Investigated | を調査した、を研究した |
Collected | を収集した |
Clarified | を明確にした、を簡潔にした |
Identified | を特定した |
Clerical/Retail Skills
Cataloged | を作成した、を構築した |
Implemented | を実行した、を実践した |
Validated | を検証した |
Generated | を創出した |
Arranged | を手配した、を配列した |
Prepared | を準備した |
Executed | を実行した、を成し遂げた |
Designed | を設計した |
Financial skills
Forecasted | を予測した、を予期した |
Balanced | 収支を合わせた |
Budgeted | 経費を取り決めた、予算計画を立てた |
Analyzed | を分析した、を検討した |
Marketed | を市場に出した、を売り出した |
Communication Skills
公に出した(公開した)、広報した
Directed | を指揮した |
Developed | を開発した |
Publicized | を公表した |
Formulated | を練り上げた、を定式化した |
Authored | を執筆した |
Negotiated | を交渉した、を協議した |
Collaborated | と協働した |
最後に:印象に残るレジュメでキャリアアップ
アメリカのレジュメ作成の書き方やテクニックをご紹介しました。日本と比べると履歴書の重要性が極めて高いアメリカで、ルールに沿ったレジュメを書くことで、忙しい採用担当者の印象に残りやすくなるでしょう。
あなたのレジュメが就職・転職活動で採用担当者の目に止まり、キャリアアップのファーストステップになる事を願っています。
就職活動を始めるにあたって不安もあるかと思いますが、アメリカ専門転職エージェンシーのHRAITでは、あなたにぴったりのお仕事の紹介や面接対策等、様々な就活サポートを無料で行っています。必要項目を入力することで、プロレジュメライター監修の美しいレジュメが自動作成される「レジュメ作成ツール」もぜひご活用ください(会員登録後の会員ページでご利用いただけます)。
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